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シンスプリントは「過労性脛部痛」であり前脛骨筋部の疼痛も含まれるが、特に脛骨後内側、主に中1/3~下1/3へかけての疼痛が有る。
練習を始めたばかりの時期、ランナーに多くオーバーユーズと硬い路面が関係しています。ランニング障害の10~15%占め、全ての種目のスポーツ選手の下腿の障害の60%を占めると言われてる。性別の差は無く陸上競技が一番多く男性ではラグビー、サッカー、バスケットボール女性ではバスケットボール、エアロビクスと運動強度の高いものに多発する傾向にる。左右差は無く両側性が48%と半数近くを占めるのも特徴。
病因・病態
シンスプリントの原因として、時に筋、とくに後脛骨筋の張力によると言われるが実際には脛骨上1/2に長趾屈筋が付着しているのみで、疼痛がもっとも多い下1/2にはヒラメ筋の筋膜が付着しているに過ぎない。したがって解剖学的には筋の張力だけが原因とは考えにくい。
筋肉の張力により発生したと考える人みいるが、骨になんらかの炎症反応が起こると考えた方が理解しやすい。
形態学的にランニング時回内の人が多く、扁平足の人も割合と多く関係している。
症候・診断
脛骨中~下1/3後内側の圧痛、ときに強度で患者は思わず足を引くこともある。ランニング中や後に疼痛が起こる。
次の4つに分類される。
Grade1:運動後のみ疼痛がある
Grade 2:運動前後に疼痛があるがスポーツ活動に支障がない
Grade 3:運動前・中・後に疼痛があり、スポーツ活動に支障をきたす
Grade4:疼痛が強く、スポーツ活動に支障をきたす
X線像では正常であるとされるが、スポーツ肥大と言える脛骨内側の縦に長い骨皮質の肥厚と膨隆像が60%に認められる。
治療・予防
1.安静:日常生活での制限はないがスポーツ活動は休止する。この間自転車や水泳などを行い、下腿には負担がかからないようにして、筋持久力・心血管系機能の維持に努める。安静期間は1週間前後で良いが慢性例になると3~6か月の長期を要する事もある
2.氷冷(アイシング):一日15分を2回行う、炎症反応を抑えるのに有効である。
3.筋力強化とストレッチ:筋力強化により脛骨に荷重により加わるストレスを軽減させる事ができ、ストレッチにより筋、腱、腱膜の脛骨にたいする張力を弱める事が出来る。
4.形態異常の矯正:扁平足があれば足底挿板による縦のアーチの作製、また立位で回内の強い場合は内側の楔上足底挿板を用いる。
5.ジョギング用の踵部のクッションの良い靴の使用:硬い路面のランニングは避ける事、走行距離、時間、スピードを急激に増やさない事、走る前に筋力トレーニングを十分おこなってから、実際の練習、試合に臨む事。
以上がシンスプリントの予防と治療でとても大切な事
当院では理学療法としてサッカー選手にストレッチ指導の他に、プロのアスリートも治療に使われているアキュスコープ・マイオパルスという微弱電流治療機で痛みの早期除去を図っている
費用も健康保険適用される事が多いので数百円程度で受けられる。