坐骨神経痛
坐骨神経は腰から足まで続く神経
座骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている坐骨神経に痛みやしびれが出る症状です。腰痛に引き続いて起きる事が多く、症状が悪化するにつれて、お尻、太ももの後ろ、すね、足先へと痛みやしびれの範囲が広がっていきます。
これまでは坐骨神経が何らかの理由により圧迫されることにより痛みが出ると言われてきました。
病名としては腰部椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などがあげられます。
でも本当はそれ以外に原因が有る場合も多く存在します。例えば椎間板ヘルニアの手術をしたのに症状が取れないというケースも多々あります。
つまり原因は他に有ると言えます。
東京の日赤医療センター整形外科で椎間板ヘルニアと診断された患者さんを対象にある調査が有りました。
対象となったのは、医師によって手術が必要と診断されたのに、結局手術を受けなかった50人この方々を5年間追跡調査したところ50%は症状が無くなり、40%は症状が有るけれども日常生活に支障が無いという結果が出たそうです。つまり90%の人は改善していたのです。
またアメリカの学術誌に掲載された論文腰痛と椎間板ヘルニアは結び付かないといわれています。
腰椎椎間板ヘルニアと診断された人56人と腰痛のない健康な人46人を対象にMRIの画像を取ったところ腰痛のない人の76%に椎間板ヘルニアが発見されたのです。
健康な人の76%の人に椎間板ヘルニアが発見されたという事はそれが原因ではないという事になります。
腰痛の85%は原因がはっきりしないという
よく腰痛で整形外科を受診すると医師から「どこにも異常がみつかりません」「どこも悪い所はありません」などと言われることが有りますがこれは非得意的腰痛の事を言っているのです。
仙骨のズレが原因で有る事も多い
原因が特定できないといっても原因は必ずあるはずです。それは仙骨の微妙なズレが原因の場合が意外に多い。
仙骨がずれると神経が引っ張られる
仙骨が左へずれると、腰椎もずれる為右の坐骨神経が左へ引っ張られます。神経は引っ張られて過緊張を起こします。
神経は過緊張を起こすと脳に正しい情報伝達が出来なくなります。坐骨神経痛はこの伝達異常からおきます。